2007年05月28日

No.28【食い逃げされてもバイトは雇うな ─禁じられた数字<上>】山田真哉[著]

「正しい訓練をすれば、字は誰でもうまくなれるそうです。歌もしかり。
 同様に数字も、誰でもうまくなれます。
『数字は誰でもうまくなれる』─ ちょっとへんな日本語ですが、数字が『好きになる』でも『得意になる』でもなく、『うまくなる』という表現が私の中ではピッタリきます。
 好きになることや得意になることは感情の問題ですが、うまくなることは技術の問題だからです。
 好きになれるかどうかはわかりませんが、正しい訓練さえすれば、数字は誰でもうまくなれます。
 テストでいうと、100点を取れるかどうかはわかりません。でも75点は取れるようになります。うまくなるコツは“99%の意識と1%の知識”です。」



 「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」がミリオンセラーとなった山田真哉氏の最新著書をご紹介します。今回も題名がインパクト大です。山田氏の著作はとても分かりやすく、読み物としてとても面白いものが多いですが、本書も「さおだけ屋は〜」と同じように独自の視点から数字、会計の勉強ができる内容となっています。山田氏は本書の目的を次のように語っています。

「本書の目的は、あなたに『数字がうまく』なってもらうことです。
 そのために、数字がうまくなるコツ“99%の意識と1%の知識”について、具体例を交えながら詳しくお話ししていきます。
 数字がうまくなれば、インパクトや説得力のある文章が書けるようになるだけでなく、ビジネスにも強くなります。また、お金に対する見方も変わります。
 数字がうまくなることには、さまざまなメリットがあるのです。」

 「第2章 タウリン1000ミリグラムは1グラム ─ビジネスの数字に強くなる」では以下のような例が上げられています。
「サッカーのスウェーデン代表は、かの強豪イングランド代表を相手に1968年以来、ただの一度も負けておらず、無配神話をつづけています。
 スウェーデンがイングランドと戦うと、必ずこの『39年間無敗』という表現が使われますが、ふたを開けてみると、実は神話といえるほどの記録ではなく、『12戦4勝0敗8分け』です。
 39年間で12試合しか戦っていないのです(しかもたったの4勝。ほとんどが引き分けです)。
 でも、もしあなたがチームの広報担当だったなら、そんなことは無視して、「なんと39年間無敗!40年目も無敗神話がつづくのか?いま、あなたは神話の目撃者になる!」などと大げさに宣伝して、お客さんを集めることでしょう。
 広報は、数字のうまさも問われる仕事なのです。」

 また、第3章では、節約はパーセンテージではなく金額で考える、金額重視の姿勢が重要であることを主張し、以下のように述べています。
「『従業員が100円のペンを無駄遣いした!』『紙の使いすぎで1ヶ月5000円も損している!』と怒る経営者がいますが、金額重視の視点から見るとおかしな話です。
 それよりも、経営者が本当は1050万円で受注できる仕事を、「おたくにはお世話になっているから、今回は1000万円でいいですよ」といって、あっさり50万円値引きしたりすることのほうが大問題です。
 チリも積もれば山となるとはいえ、50万円の値引きをカバーするためには、100円のペンを5000本も節約する必要が出てきます。
 無駄遣いはエコロジーの問題であって、コストの問題ではあまりないのです。」

 「食い逃げされてもバイトは雇うな」ということについては、このような視点からクイズ形式で解説しています。答えは・・、まだ読んでいない人のために控えます。なお、本書ではこの他にも会計について学べるクイズが多数あり、遊び感覚で面白く学ぶことができるようになっています。

 また、「第4章 決算書の見方はトランプと同じ ─決算書の数字がうまくなる」では、多くのビジネスマンに役立つ決算書の見方について解説しています。ここでも著者独自の切り口で分かりやすく解説しています。

「決算書の数字を上から下に順番に読んでいくような会計士は、日本中どこを探してもいません。そんなことをしても時間のムダだからです。
 ではどうしているのか?
 数字は『読む』のではなく『探す』のです。
 あらかじめチェックすべき数字を決めておいて、その数字を、決算書という数字の大海原のなかから探し出しているのです。
 たとえばトランプの『ババ抜き』を思い出してください。
 手元にカードが配られたら、まずはたくさんあるカードの中からババ(ジョーカー)があるかないかをチェックしますよね。左から右へと順番にハートの6、クローバーの3、ダイヤの12・・・と読んでいく人はいないはずです。
 つまり『最後にババを持っていた人が負け』というルールを知っているので、まずはババを探すわけです。

 決算書も同じです。
 あらかじめルールを知っていれば、すべての数字を上から順に読んでいく必要などありません。ババともいうべき数字だけをパッと探せばいいのです。」
 
 この本は“上巻”となっていて、今後、“下巻”でさらに数字・会計についての話をしていくそうです。上巻だけでも完結しているので、「上巻だけ読むという読み方でも、もちろん問題ありません。」とのこと。著者の山田氏によると、「上巻は、『今日からでも数字をうまく使っていきたい』人や、『数字の見方がわかるようになりたい』人のために書いてあります。」ということなので、数字に苦手意識を持っている方には、とても読みやすい入門書となっています。

 ちなみに私も数字に苦手意識を持つひとりですが、楽しく読むことができました。もし興味をもたれたら書店で手にとって見てください。
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ビジネス書で学ぶ人事労務管理
発行元:佐々木社会保険労務士事務所
発行責任者:佐々木知久
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posted by T.Sasaki at 13:11| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■自己啓発ならこの本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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